深部静脈血栓症の基本情報の解説と、予防法、治療法の紹介など。
静脈血栓塞栓症とは?
静脈内に血栓が生じてしまった状態を静脈血栓塞栓症といいます。
この中でもとくに深部の静脈に血栓が生じてしまった場合を深部静脈血栓症と呼んでいます。
血液の循環が滞ってしまうことで起こるこの症状。
エコノミー症候群のように長時間同じ姿勢を余儀なくされている場合に起こりやすいことがよく知られています。
そのほか、医療行為の際に静脈内を傷つけた場合や、脱水症状を起こした場合、
あるいは抗リン脂質抗体症候群や抗血栓淡白の先天的欠乏といった特殊な体質によって生じることもあります。
そのほか、とくに深部静脈血栓症の原因として右心不全、全身衰弱、静脈中枢部への圧迫なども挙げられています。
予防方法って?
最悪の場合突然死の原因にもなるこの深部静脈血栓症。
対策には予防と治療の両面が不可欠となります。
まず長時間同じ姿勢をとらないよう注意すること。
これは横たわった状態も含まれており、病気や高齢者のように長時間横たわる機会が多い場合にも注意が必要になります。
それから水分の摂取なども効果的な予防方法です。
治療方法って?
代表的な治療方法としては「抗凝固療法」があります。
ヘバリンやワルファリンといった抗凝固薬を投与することによって血液を固まりにくくする治療方法です。
これは治療だけでなく、すでに血栓ができている人の予防に対しても行われることがあります。
ただし、血栓を除去する効果はありません。
血栓を除去する方法とは?
すでに生じた血栓を除去する方法としては、薬物の投与で溶かす「血栓溶解療法」や血管内カテーテルを使用して除去する「血管内治療法」が挙げられます。
肺塞栓など命に関わる状態にまで悪化している場合は手術で除去する方法も選択されることがあります。
死亡例のほとんどが突然死という恐ろしい深部静脈血栓症。
それだけに不安を抱えている人は治療と予防療法を同時に行うことが重要になってくるのです。
もっと詳しく知りたい
メルクマニュアル家庭版, 深部静脈血栓症 36 章 静脈の疾患
症状の特徴、原因、予防法、治療法などについて詳しく書かれています。
深部静脈血栓症/治療記録/治療方法
深部静脈血栓症の闘病記、実際に利用した治療方法などを紹介。