伝染性多核症の基本情報、症状の紹介、悪化したときの病状など。
伝染性多核症とは?
キスを媒介にして感染することから「キス病」とも呼ばれる伝染性単核症。
おもにエプスタイン・バールウイルスというウイルスの感染によって発症します。
その症状は発熱や咽喉痛、扁桃腺炎、リンパ節の腫れといった形となって現れます。
これは白血球の中に異型リンパ球という単核の細胞が非常に多く出現するのが原因で、病名の由来ともなっています。
重症化するの?
通常は上に挙げた症状が1週間程度続く程度で自然治癒します。
しかし重症化するケースもあります。
たとえば肝機能障害。
伝染性単核症患者の5~10%程度に肝機能障害の症状が見られるといわれています。
また50%に脾臓の腫れ、10~20%に肝臓の腫れが見られるようになります。
そのほか、患者の10%に黄疸の症状が現れるというデータがあります。
病気の特徴って?
もうひとつ、「キス病」と呼ばれている由来にはこの病気ならではの特徴があります。
この伝染性単核症では小児の段階で感染するケースが非常に多く、この場合症状がほとんど現れないことが多いのです。
症状が現れても軽い発熱扁桃腺の腫れ程度で済むことが多く、扁桃炎として扱われてしまうことも多くなっています。
そして小児の段階で感染した場合、抗体が身につくため、その後感染することがないのです。
そのため、伝染性単核症の特徴的な症状が現れるのは青年期に入ってからが圧倒的に多く、原因がキスであることが多くなっているのです。
日本人はとくに小児期に感染するケースが圧倒的に多く、全体の8割程度とも言われています。
そのため青年期に入ってから発症するケースは少なく、珍しい症状ともいえます。
症状が出たら?
珍しい病気、しかも喉の痛みが伴うため耳鼻科を受診するケースも多いこの伝染性単核症。
それほど深刻な病気ではないとはいえ、意識障害や脾臓破裂といった重症化の例もあります。
もし気になる症状がある場合は放置せず耳鼻科でも内科でも診察を受けてみることが重要になってくるのです。
もっと詳しく知りたい
EBウイルスと伝染性単核症について:横浜市衛生研究所
横浜市衛生研究所による伝染性単核症とEBウイルスの関連性の解説など。
伝染性単核症
病気の症状の解説や診断方法、感染時の写真の紹介など。